prologue


「この世界は、間もなくして終了するのです」
背高のっぽの牛乳屋さんは言いました。
「だから、僕達三人の話をしませんか」
赤いワンピースを着た少女と、オレンジ色をした子犬は、そろって口をぽかんと開けました。
「どうして?」
と少女が聞くと、
「君があまりにも悲しそうな顔をしているから」
と牛乳屋さん。
「まずは僕から」
と少女に笑いかけると、その優しい牛乳屋さんはゆっくりと語り始めました。
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